ユーザー・インターフェース(UI)の概要
FontForge は Windows、Mac OS、GNU/Linux の各オペレーション・システムで共通のインターフェースを用いています。
次の動画は、Dave Crossland 氏が、とある「書体作成」ワークショップ(FontForge プロジェクトを支援している非営利の書体デザイン・ワークショプでしたが)で行なった、基本機能の簡単な紹介です。
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FontForge には四つのメイン・ウィンドウがあります。
1. フォント・ビュー・ウィンドウ
このウィンドウは、FontForge を起動したときに表示されます。これには、フォントにあるグリフの一覧表が示されます。
2. 文字ビュー・ウィンドウ
「フォント・ビュー」のグリフをダブル・クリックすると、そのグリフが「文字ビュー」内に表示されます。文字ビューでは、タブ・インターフェースを用いて一度に一文字ずつ、あるいは準備した語句のテキスト・ファイルグリフを使って文字を並べて順次、グリフの描画・編集ができます。
3. メトリック・ウィンドウ
メニュー項目から ウィンドウ (W) ⇒ メトリックスウィンドウを開く (M) または メトリックス (M) ⇒ ウィンドウ (W) を開く、もしくは「フォント・ビュー」のグリフを選択して Ctrl + K を押します。または、「フォント・ビュー」からグリフを「メトリック・ウィンドウ」にドラッグ&ドロップすることもできます。
メトリック・ウィンドウでは、フォントの間隔とカーニングを調整できます。ここでも、準備した語句リストのテキスト・ファイルを使って順次処理もできます。
4. フォント情報ウィンドウ
メニュー項目から エレメント (L) ⇒ フォント情報 (F) を開きます。ここでは、フォントについての メタデータ すべてを見つけられます。
5. 評価用植字環境
フォント・エディターの他には、フォントを評価するための植字システムが必要です。これが書体デザイン専門家の持つ大きな秘密のひとつです。書体デザイン・プロジェクトの最も重要な作業の多くは、フォント・エディター以外の、植字システムで作成される文書評価で行なわれています。
主なシステムは:
- Web: Firefox、Chromium、など
- DTP(デスクトップ・パブリッシング)ツール: Scribus、Inkscape、など
- ワード・プロセッサー: Libre Office、AbiWord、Calligra Words、など
- ページ・レイアウト・ソフトウェア: LaTeX、ConTeXt、SILE、ShoeBot、Even、など
※《訳注》参考
四つのメイン・ウィンドウの名称は、FontForge の Web Site にある「Overview」、「Tutorial」およびその日本語訳版 では、以下のように記載されています。
- Font View(フォント・ビュー)
- Outline Glyph View(アウトライン・グリフ・ビュー) 〔アウトライン・ビュー とも呼ばれるようです〕
- Bitmap View(ビットマップ・ビュー) 〔ビットマップ・グリフ・ビューとも呼ばれるようです〕
- Metrics View(メトリクス・ビュー)